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ぽこにっき東京理科大学を拠点に活動する劇団ポコポコオフィシャルブログです

2018-07.21 Sat記憶の夜明け  [塚原 優]

Time[09:30] Comment[0] Trackback[0]

こんにちは、45期の塚原です!
突然ですがポコポコをやめることになったので、僕はこれが(多分)最後のブログ更新です!

さて、別れとなると僕が真っ先に思い浮かべるのは「勧酒」という詩(井伏鱒二訳)です。
勧君金屈巵 満酌不須辞 花發多風雨 人生足別離 
訳)この杯を受けてくれ どうぞなみなみ注がせておくれ 花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ

この詩で一番印象に残るのはやはり「さよならだけが人生だ」という一節でしょう。
確かに別れは人生において大きなファクターとなります。けど正直それだけじゃあなくないですか?w
誰かと出会わない限り別れは起こらない訳ですし、別れを体験したからと言ってその間の記憶が失われる訳じゃあないし、ましてや今の時代だったら距離的な「別れ」なんてあってないようなものですからね。いつでも連絡が取れるのは別れを希薄にしちゃいました。いいことばかりじゃないですけどねw

しかし別れは確かに悲しいものです。その間の記憶が失われないということは、逆に言えばその間の記憶が残り続けてしまい、人によってはそれに執着することになってしまいますからね。

でもですよ、それってめちゃくちゃ幸福なことだと僕は思うんですよね。過去に縋れるってのはその過去が、未来を時間軸の原点におけば過去になり得る今がとても充足しているってことなんですから。

新人公演で円陣を組んだ際、演出の山内さんが「凱旋」という言葉を使いました。ちなみに山内さんに劇ポコやめますっていったときには「俺凱旋とか言っちゃったのに...」って言われました。ごめんなさいw
凱旋は戦いに勝って帰ることを言うそうです。戦いでは戦死もつきものです。つまり別れもあります。
ですが、別れという戦いも含め、戦いに勝たなければ凱旋は一生出来ません。

どうか劇ポコには凱旋し続けてほしいものです。そうでないとこの別れが意味のないものになってしまいますから。そして、充足している今だからこそ体験することが出来る戦いと、戦いの後に来る鮮やかな夜明けを皆さんで味わってほしいと思います。

塚原 優
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